しふみんの日記

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人は皆合理的に行動している

それについての僕の考えは「ここを見て」と言うために書くブログ記事シリーズ。

以前、友人が「なぜ他人は〇〇の時△△しないのだろう?自分ならするのに」という疑問を話していた。あるいは、僕も「なぜあの人は〇〇の時あのような不合理なことをしたのだろうか?」と思う時が稀にある。

そういった疑問が時々思い浮かぶ。しかし、人は皆合理的な判断を基に行動しているのである。
問題はその合理的な判断が誰にとってのものなのかである。もちろん、それはその人にとってだ。行動の主体者ではない自分にとってではない。
つまり、人はいつだってその人視点では合理的に判断し行動をしているのである。その行動を外から見ておかしいと思うことがありうるのは普通だ。だってその人自身ではないのだから。
「その行動は合理的じゃないよ」と思うのは、まさに「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」ということだ。

なぜ他人の行動が不合理に見える場合があるのだろうか。
大きく原因は2つあると思う。1つは持っている情報の差、そしてもう1つはインセンティブの違いだ。
当たり前だが、人は皆この世界の完全な情報というのを持っていない。この世界のある二人を取った際に、その二人がいかに近しい環境にいたとしても持っている情報が全く同じということはない。
持っている情報の新しさ、正確さや信頼性が異なる、またはそもそもある情報を知らなかったということもあるだろう。人は持っている情報を元に判断するため、情報が異なれば判断も異なり結果として行動も違ってくるということもありえるだ。
判断ミスや勘違いというのも結局は手持ち情報によって引き起こされるものだろう。

また、持っているインセンティブも人それぞれ異なる。
利己的な傾向と利他的な傾向のどちらが強いか。短期的な報酬を重視するか長期的な報酬を見据えるか。周りから評判を気にするか。そして価値観の違いもここに含まれるかもしれない(含有関係はどっちがどっちか分からないけど)
人はインセンティブの基に行動するため、インセンティブが違うと取りうる行動も異なってくる。

持っている情報とインセンティブのいずれかが、もしくはどちらもが異なるために、ある人がその人視点で合理的な判断の基にした行動が自分からは不合理に見えるという状況があるだけだ。

したがって、他人がなぜ不合理に見える行動をしたのか、あるいは行動しなかったのかを知るためには、まずその人がどういう情報を持っていてどういうインセンティブがあったのかを推し量る必要がある。
その上で、他人を思ったように動かしたい他人と行動の期待値を揃えたいとしたら、持っている情報とインセンティブを揃える必要がある。
(とはいえ、自分とある人が完全に立場が同じということはあり得ないのでインセンティブを完全に揃えるのは難しそう。。。)

人の数だけ合理性があるし、人は皆その人の視点では合理的に判断して行動している。結局「もともと何処吹く他人だから価値観はイナメナイ」のである。


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