しふみんの日記

しふみんの日記です。

Kindleを横向きで読んでいる

タイトルは省略しているが、詳しくは「縦書きの本はiPhoneKindleアプリを横向きで表示させて読んでいる」だ。
したがって、技術書など横書きの内容をepubKindleで読む場合は依然として縦向きで表示させている。前提は大事なのでここに補足を書いておく。
要約するとこれで終わりなのだが、それはそれとして記事を書いていく。なぜならここはブログ -Blog- だから。

KindleやPDFの電子書籍は基本的に画面の大きいパソコンやiPadから読むようにしているが、サイズ的な取り回しの良さからiPhoneから読む機会も多い。
最近は読書量を確保するために寝る前にベッドで横になりながら読む時間を作っており、この時は必ずiPhoneKindleアプリを利用している。
というか、その時間以外では読書はあまりできていないというのが正直なところ。

普段はiPhoneの画面の向きロックはONにしているのだが、この前たまたま解除した状態でベッドでKindleを開いた。そして本の内容が横長にも表示できることに気づいた。以前は横向き表示は対応していなかった気がしたが、いつの間にか対応していた。
このことに気づいてからはiPhoneで読む時は横向きで表示させて読むことが多くなった。

最初に書いたが、以降書くことは本が縦書きの場合はという前提がある。したがって横書きの本を読む場合は当てはまらない。
本が縦書きの場合は縦長よりも横長の表示の方が読みやすいと感じる。これは最近のiPhone(スマホ)の縦横比が大きい(縦に長い)ことが原因だと考えている。

縦横比が紙の本の1.4:1のように大きくない場合はそこまで気にならないが、iPhoneの縦横比の19.5:6のように大きい場合は次の2つの問題が出てくる。

  • 次の行へ移動するときの視点移動のオーバーヘッドが大きい
  • 文章のまとまりが縦に伸びる

次の行へ移動するときの視点移動のオーバーヘッドが大きい。
表示が縦に長いと1行の表示も縦に長くなり、ある行を読み終え次の行へ移動する時の視点移動の距離も必然的に長くなる。 横向きに表示するとこの移動距離が短くなる。この視点移動のオーバーヘッドが軽減は馬鹿にできず読書体験としてかなり楽になっている実感がある。
逆に横向きだと1ページの表示行数が多くなるため行移動の回数は多くなるが、トータルで考えても横向きの方が楽だと感じる。

文章のまとまりが縦に伸び内容の瞬時の理解速度が落ちる。
これは上の派生系だが、縦向きだとある文章や段落が表示領域が縦に伸びるため、瞬時で内容を読み取ろうとする時のコストが重くなる。
逆に横向きだと長い文章や段落でもより正方形に近い領域で表示されるため、瞬時に内容を読み取るコストが軽くなると感じる。情報の凝集度が高まっている(?)とでも言うのだろうか。
このため、「この具体例は読み飛ばすか」や「ここは軽めに読み進めていいな」という判断が楽になる。これも読書体験が大きな変化だ。

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iPhoneKindleを読むときは横向きで表示させると「次の行へ移動する時の視点移動のオーバーヘッドが小さくなり」「文章のまとまりが凝縮される」ため読みやすくなる。
冷静に考えると、人の目は2つが横に並んでおり、その視界は上下より左右に広いんですよね。だったら、配置を自在に変えられるリフロー型の電子書籍(縦書き)は、動画のように内容も横長に表示させるという終着点は必然だったのかもしれない。読書体験が変わるエポックメイキングな発見であった。

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