しふみんの日記

しふみんの日記です。

君が去ったホームに残り落ちてはとける雪を見ていた

かつて僕は遠距離恋愛をしていた。

当時僕は兵庫に住んでおり、彼女(現在は妻)は千葉に住んでいた。僕たちは定期的に関西と関東を行き来してそれぞれの土地で一緒に遊んでいた。

関西で遊ぶ時はいつも彼女が飛行機で神戸空港関空まで来てくれた。遊ぶ初日は僕が車で空港まで迎えに行った。
遊んでいる時はもちろん楽しい時間を過ごしたのだが、最終日に彼女が帰るのを見送る際の姿が見えなくなった後のなんとも言えない感情が今でも強く印象に残っている。これが自分の中にある一番しっかりと認識できるエモの感情かもしれない。

彼女を見送った後はしばらくしてからその感情と共に高速道路を車でかっ飛ばして自分の家に帰った。 そして数ヶ月後にまた会う。その繰り返しだった。

なごり雪は多くのアーティストによってカバーされているが、僕は特にビリケンがカバーしたnagoriyukiが好きでよく聴いている。 この曲の「君が去ったホームに残り落ちてはとける雪を見ていた」を聞くたびに今でもあの情景を思い出す。

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