しふみんの日記

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なぜ嘘を吐くべきではないか

ChatGPTによる140字まとめ

嘘は倫理的に悪く、コスパも悪い。
イニシャルコスト(考えるコスト)とランニングコスト(辻褄合わせ)がある。
インスタント嘘は使い捨てでコスト軽いが、パーマネント嘘はランニングコストが重くきつい。
嘘はバレなければ真実とも言えるが、覚悟が必要。

。。。

嘘を吐くことは倫理的によくないことだし、嘘はつくべきではないと思っている(ディスクレーマー的書き出し)
それはそれとして(便利なフレーズ)、コスパを考えても嘘はつくべきではない。嘘はリターンの割にはコストが重すぎるのだ。

嘘にはコストが2種類あると考えることができる。イニシャルコストとランニングコストだ。
イニシャルコストは嘘を吐く時にその嘘を考えるコストだ。考えるだけなのでイニシャルコストは無視できる程度の小さい。
問題は、ランニングコストだ。これが相当に重い。ランニングコストは吐いた嘘の辻褄を合わせるコストだ。当然吐いた嘘は辻褄を合わせる必要がある。それは嘘を吐いた者が当然にやらないといけないことだ。嘘吐きの誠意だろう(?)

これらの嘘のコスト、イニシャルコストとランニングコストの観点で考えると、(完全には二分できないものの)インスタントな嘘とパーマネントな嘘という嘘に分類することができる。

インスタントな嘘とは、使い捨てできるその場限りの嘘のことだ。インスタントな嘘は、イニシャルコスト、つまり嘘を吐く時のコストはかかるが、ランニングコストは無視できる。イニシャルコストは嘘を考えるコストでほぼ無視できることを考えると、インスタントな嘘にはほぼコストがかからない。実質無料の嘘だ。
インスタントな嘘の例として、現在時刻を伝える時に吐く嘘がある。以前記事を書いた。

shifumin.hatenadiary.com

要は「予期しない遅れを防ぐために状況に応じて時間を切り上げて伝える嘘」だ。具体的には、今は29分15秒なのだが人に伝える時は30分だと伝える嘘。遅刻などを防ぐために僕はこれをたまに使う。
なぜこの嘘はインスタントな嘘なのだろうか。それはこの嘘は使い捨てにできるからだ。この種の嘘は後から検証することも検証する価値もないから、その場限りの嘘として霧散する。後に響かず嘘の辻褄を合わせる必要がない。つまり、ランニングコストがかからないのである。
この例の「現在時刻を伝える時に吐く嘘」も嘘であることは変わりないのだが、トータルでその方が良い結果になることが予想され、その嘘が霧散しランニングコストがかからないのであれば、この種の嘘は場合によってはありかなと個人的に考えている。多用は厳禁だけど。

パーマネントな嘘とは、吐いた後にランニングコストを支払う必要がある嘘のことだ。 そして、このランニングコストはもちろんスポットではなく嘘を吐いた以降永続的に支払い続ける必要がある。
パーマネントな嘘の例として、「本当はミジュマルが好きだけどピカチュウが好きだと言う」というものがある。今考えました。
嘘を吐く者の定めとしてその嘘を貫き通すとすると、この嘘を吐いた以降の人生は常に本当はミジュマルが好きだけどピカチュウが好きという設定で振る舞わなければならない。無論死ぬまでだ。24/365で死ぬまで本心と異なる振る舞いをしないといけないのは相当にきついだろう。

実際にそういう嘘を吐いたことはないけれど、パーマネントな嘘を吐くキツさはゲームの人狼をプレイするとよくわかる。人頭については詳しくは解説しないが、人狼は複数人でプレイする心理ゲームで村人側と人狼側に別れて戦うゲームだ。村人側は人狼を見つけ出して排除し、人狼側は村人を欺いて生き残るというルールだ。
村人側は基本的には嘘を吐く必要はないが、人狼側は嘘を通す必要が出てくる。人狼はそもそも自分が人狼だと正直に明かすと排除されてしまう。咄嗟に吐いた嘘にその村が終わるまで縛られる。吐いた嘘がベースとなり、実際の状況と嘘に矛盾がないような振る舞いをしなければならない。さらに吐いた嘘と実際の状況を加味して人狼陣営が有利になる言動をしなければならない。これは脳に非常に高い負荷がかかってめちゃくちゃきつい。脳は現実と脳内のイメージを区別するのが苦手だが、それらを区別しながら話すストーリーを組み立てる必要があるからだ。
人頭はその村が終われば吐いた嘘はリセットされるが、人生だとパーマネントな嘘を吐くとそれ以降死ぬまでその嘘のランニングコストが乗ってくるんですよね。

逆説的には考えると、事実として嘘はバレなければこの世界にとっては嘘ではないとも考えている。 嘘は吐いたが、その嘘の辻褄を死ぬまで合わせることができたなら、この世界にとってはそれは嘘でない。だって辻褄が合っているんだから。何事も観測できなければ評価はできない。矛盾が観測できなければそれは正しいのである。その嘘は自分を除くこの世界のすべての人に取って嘘ではないということだ。
本当はミジュマルが好きだけど「ピカチュウが好きだ」という嘘を吐いたが、死ぬまでその嘘に沿った振る舞いを通すことができたら、それは嘘ではなく真実だろう。実際は生涯通し続けることは難しいのだろうけど。

上で嘘を吐いたのなら、その嘘は真実として貫き通すのが誠意だと書いた。世界の辻褄を合わせるために吐いた嘘の運用コストをを死ぬまで永続的に支払う覚悟があれば、ギリギリ嘘は吐いていいのかもしれない。以降の人生で死ぬまで嘘の辻褄を合わせるカルマを背負う覚悟があるかという話になってくる。バレたら破滅する。その覚悟があるか。
やはり、パーマネントの嘘はどう考えてもきつい。イニシャルコストはまあいいとしてもランニングコストが重すぎるんだよな。


嘘を吐くのは倫理的にもそうだがコスパも悪いからやるな!
嘘吐きモチベは人狼で解消しろ!
あー、人狼やりてえ

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