しふみんの日記

しふみんの日記です。

自分より格上の人の実力をどう測るか

僕がぷよぷよに打ち込んでいた頃の興味の一つが「自分よりぷよぷよが強いこの人の実力は自分よりどのくらい先にいるのか」だった。その位置と距離を測る方法はあるのかと。
結論は、自分より格上の人の実力を(正確に)測ることはできないだった。

自分より実力が下の人、実力・上手さ・強さは厳密には違うのだろうけど細かいことは置いておくとして20先以上のある程度の本数の対戦をして自分が大体勝てる人、の実力は自分のものさしで大体位置するところが分かることが多かった。なぜなら、そこは自分がそれまでに歩んだ実力向上の軌跡のどこかに位置しているからだ。伸ばしの時のツモ捌きの効率はどの程度か、咄嗟の組み替えはできるか、凝視はどの程度できているかなど。ゼロから自分の実力を最大値とするものさしのどこかにその実力をマッピングすることができた。
対して、自分より実力が上の人がどの程度上なのかは正確に測ることはできなかった。自分より上手く強いことは分かる。ある程度の長さの本数戦では必ず負けるからだ。しかし、どの程度上手いのか、どの程度自分より先にいるのかは正確には分からなかった。それは自分のものさしがその領域まで伸びていないからだったと思っている。

結局、自分より格上の人の実力は自分のものさしでは測れないため、実力自体の測定は諦めて実力を入力とする対戦というプロセスの対戦結果という出力で擬似的な測定しかできない。
だから、僕は全一クラスのプレイヤー以外が行う、対戦結果を用いない印象だけのプレイヤー格付けは意味がないと思っている。それは実力を上手くマッピングできていないあやふやで不正確なものだ。そいつはナンセンスだ。

対戦ゲームを長く続けるためには強さと上手さが必要だ。僕たちは強くならなければならない。対戦相手に勝つために。そして、僕たちは上手くならなければならない。対戦相手の実力を理解するために。

この前採用面談に参加して候補者の見極めもこれと通ずるものがあるなと思った。