しふみんの日記

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探索と活用3 毎回新しいものを1つだけ買う

久しぶりに「探索」と「活用」のジレンマの話を書く。

探索と活用のトレードオフは常々考えていて、以前に いく つか 記事を書いている。というか、人生の選択の大多数がほぼこれだろと思っている。これからも擦って同じような記事を書いていくぞ。
この「探索と活用のトレードオフ」はコンテンツを題材に考えると分かりやすい。誰にだって好きな漫画や音楽がある。漫画を例に取ろう。好きな漫画を定期的に読んでいると面白い。効用が分かっている既知の資源から恩恵を受けている。つまり、これは「活用」だ。
しかし好きな漫画、つまり今まで読んだことのある漫画だけを読んでいると、この世界にきっと存在している、未だ読んでいないがもっと面白く感じる漫画に出会うことはできない。その未だ見ぬ最高の漫画に出会うためには、読んだことのない新しい漫画にチャレンジしないといけない。そのチャレンジした漫画は大当たりかもしれないがハズレかもしれない。読んで見て初めてそれが分かる。つまり「探索」しないといけない。
これは音楽他のコンテンツでも同様だ。いや、最初にも書いたが、人生の選択の大多数がこれだ。コンテンツに限らず、どの服を買って着るかどのシャンプーを使うかなど広い意味で代替品があるものの選択は全てこれに当てはまるだろう。 その探索と活用のバランスをどう取るか。いわゆる多腕バンディット問題である。

前置きが長くなった。で、日常生活の買い物だ。
僕は週に1回週末に近くのイトーヨーカドーのスーパーで食料品を買っている。最近その買い物の際に毎回新しい食品を1つ買うルールを自分に課した。正確に言うと1つだけ。買わないでもなく2つ以上買うでもなく、ただ1つだけ。
最近、特にコロナ禍に突入してから「活用」に偏った日常生活をしている実感があり、「探索」の割合を増やした方が人生に彩が出そうだなと思った。どこから探索の割合を増やすか。それを考えた際に普段の買い物が良さそうだと考えた。
当たり前のことであるが、未だ買ったことのない食料品は星の数ほどあるし、新商品はどんどん出ている。週に1つだけ新しい食料品を買うということは絞り込む必要がある。どれを選択するかを決めるために決断コストを払う必要があるが、これは探索のコストとして仕方ないことだと考えた。
逆に、新しい1つを選ぶのが面倒だなと思う週もある。そんな時に分かりやすく強制力を発揮させるために1つだけ買うというルールにした。1つだけでいいなら何かしらを新しく選ぶことができるだろう。

そんな「毎回新しいものを1つだけ買う」ルールを自分に課して1ヶ月強が経った。実際にどうだったか。初めて買ったが美味しくてリピートしたいものもちろんあったが、なんとも言えないものもあったりだ。普通ですね。でも前者が見つかっている時点でこの探索はある程度意味があるものなのでしょう。今後も続けていくつもりだ。

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