しふみんの日記

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その作品、漫画から読むか?アニメから見るか?

「その作品、漫画から読むか?アニメから見るか?」問題

「その作品、漫画から読むか?アニメから見るか?」問題というものがある。
「ある作品を最初に観賞する際、漫画版にするべきか、それともアニメ版にするべきか」という問題だ。
この問題の本質は、「その作品に初めて触れるとき、漫画とアニメのどちらにすべきか」という点にある。

漫画が原作でアニメ化された作品において、漫画とアニメのどちらを先に楽しむべきかというこの問題は、地球上の多くのオタクが悩んでいる(?)
実際のところ、地球上のオタクたちはこの問題をどう考えているのだろう。

アニメ化前に原作の漫画を知っていてすでに読んでいた場合、その順番は必然的に「漫画→アニメ」となる。
しかし、逆にアニメ化をきっかけに原作の存在を知った場合には、どちらを先に観賞するかという選択肢が生まれる。

例えば、あるアニメの第1話を見て「これは面白い!」と感じたとする。その時、その作品を原作の漫画から読むのか、アニメを引き続き見るのかという選択に迫られる。

この問題は実際のところ、我が家のアニメ観賞スタイルと密接に関係している。

我が家のアニメ鑑賞スタイル

以前のブログでも書いたが、改めて紹介する。
我が家では、僕と妻が夕食時にそれぞれ観たいアニメを1話ずつ持ち寄って観賞するスタイルを取っている。なお、アニメ以外のドラマや映画を選択した場合は、30分ごとに区切って1回分としている。

この観賞スタイルだと、1日1話ずつしか進まない。最大で週に7話が限界だ。さらに、例えばSFL(ストリートファイターリーグ)のシーズン中は週の2回はSFLを観るなど、他のコンテンツを観賞することもあるため、アニメの進行はさらに遅くなることがある。
つまり、話が進むのが遅いのだ。

さて、この「漫画から読むか?アニメから見るか?」問題に直面したのが、去年観賞した『サマータイムレンダ』だった。

summertime-anime.com

サマータイムレンダ観賞時の葛藤

去年、Netflixで『サマータイムレンダ』を観賞した。それ以前は、Twitterでジャンプ+の配信が話題になるのを時折目にする程度で、漫画は読んでいなかった。そのため、配信開始から少し遅れての観賞となったが、第1話を見てすぐに「これは面白い!」と感じ、その時点で原作のKindle版全13巻を一気に購入した。続きがとても気になったからだ。

しかし、我が家のアニメ観賞スタイルでは週に最大7話しか進まないため、この作品があまりに面白いと感じた僕は、先に漫画で一気に読み進めるかどうか非常に迷った。原作はすでに完結しており、最後まで一気に読むことが可能で、アニメも原作の最終話相当まで配信されていた。

結果的には、漫画を最終巻まで一気に買ったものの、まずはアニメを先に見ることにした。アニメを先に観て、その進行に合わせて漫画もそこまで読み進めるという方法を取ったのだ。

なぜそうしたかというと、アニメには動きと音(声含む)があり、そのインパクトを楽しみたかったからだ。『サマータイムレンダ』は次の""展開""が非常に気になる作品であり、その初見の体験を視覚と聴覚も使って味わいたいと思ったのだ。

アニメを先に見たい作品、漫画を先に読みたい作品

先に書いた通り、話の展開が気になる作品はその初見の体験を動きと音(声)で味わえるアニメから入りたい、と個人的には考えている。
逆に、それ以外、話の展開ではなくただ単にストーリーの続きが気になるという場合は、先に漫画を読んでいる。漫画を読んで後からアニメで観るというスタイルだ。

漫画には読むスピードを自由に調整できること、そして再読がしやすいというメリットがある。好きなシーンを何度も読み返すのは、漫画の方が簡単だ。
また、基本的に漫画の方が先行してリリースされることが多いため、アニメで放送済みの話より先を知りたい場合は漫画を読むしかない。

例えば、僕が『ひぐらしのなく頃に』をまだ観賞していないとしたら、まずアニメで観たいと思うだろう。この作品も『サマータイムレンダ』と同様に次の展開が気になる作品だからだ。
進撃の巨人』もこのカテゴリに該当するかな。

逆に、『チェンソーマン』については、アニメの1期を見終えた後、その面白さに引かれて第1部を全巻一気に買って読んだ。展開ではなく先のストーリーを知りたくて漫画に手を伸ばしたのだ。
アオアシ』や『ブルーロック』はこっちに相当するかな。

うーん、書いていて「話の展開」と「ストーリー」で切り口を分けるのあまり合っていない気もする。完全に二分できていない気がする。が、うまく言語化できないのでこのままとする。

以下は、チェンソーマンの漫画もアニメもまだ観賞していなかったため、もちろんマキマさんも知らなかった頃にしたツイートです。

チェンソーマン』については、アニメの1期を観賞時に「原作の漫画の第1部は完結している」「アニメの2期はしばらく先になりそう」という状況だったので、待ちきれずに漫画で続きを読んだ。この場合のように、漫画で完結している作品でも、アニメはまだ全てがアニメ化されていない場合があり、その場合には、アニメで観た後に続きを知りたくて漫画に手を出すことはある。待つという行為はオタクには難しい。

ちなみに、『チェンソーマン』の第1部の最後はぜひ劇場版でやってほしいと思っている。あの終わり方はそのままエンドロールに突入するのがぴったりではないだろうか。劇場で観たい! 頼む。

一律の最適解は、ない

最終的に、漫画から読むかアニメから見るかについての結論はない。動きと音(声含む)がある方がインパクトが強いと感じたらアニメから見るべきだし、あまりにもストーリーが気になりすぎるならば漫画を買って先に読むのがいいのだろう。

書いていて思ったが、これは結局、その作品から受ける衝撃をどうにかして最大化したいというオタクの欲望だと思った。オタクという生き物は、好きな作品に対して常に最高の体験を求めてしまうため、どのメディアで初見を楽しむかを慎重に選ぶ、と。
それはそれとして、本当に好きな作品は大体アニメ化前から原作を知っており、先に漫画の既刊を全巻読んでしまっているんだよな。

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