しふみんの日記

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コスパについて考える8 コスパ厨がコスパ厨でなくなる時

このコスパ厨がコスパ厨でなくなる時というのは、「コスパ厨を卒業する時」という意味ではない。そうではなくて「コスパ厨が真剣にコスパを追い求め、その結果としてコスパ最適でない選択する場合」があるのではないかということについて書きたい。

自分、そして近しいコスパ厨を見ていると、使えばなくなっていく非耐久消費財*1に対してはコスパを見る目はすごく厳しいと感じる(これは誰でも当たり前かもしれないけど)。対して、一度購入するとしばらくは繰り返し使える耐久消費財に対しては、コスパ厨と言えどコスパを見る目はやや穏やかになり、服よりは靴、靴よりはパソコン、パソコンよりはベッド、ベッドよりは白物家電というふうに耐用年数が長いもの*2ほど、コストよりも価格を上げてでもパフォーマンス重視になりがちであると感じる。恐らくだけど、「コスパ厨は耐久消費財に対してはその繰り返し使えるという性質上、その耐用年数の長さについての評価が一般の人よりやや過大である」のではないだろうか。「何年も繰り返し使えるので、コストを抑えるよりも価格を上げてでもパフォーマンスを重視した方がいい」という思考に陥っている気がする。つまり、「コスパ厨は、耐久消費財の場合はその耐用年数が長ければ長いほど、厳密に パフォーマンス/コスト を見るのではなくてパフォーマンス重視寄りの思考になりがち」なのである。

そして、耐久消費財という枠組みで、いや耐久消費財じゃなくてもいいのだが、人間が購入するものの中で最も耐用年数が長く最も利用する期間が長いものは何だろうか。それは「住宅」であるはずだ。

つまり、結論的には僕は「コスパ厨はコスパを真剣に追い求めるあまり、その耐用年数・利用期間を過大評価して、住宅の購入時にはオプション等をたくさんつけるなどして結果的にコスパ最適でない選択肢を選ぶ確率がすごく高くなるのではないか」と思うわけです。*3

*1:例えば消耗品等

*2:耐用年数の捉え方は個人の認識です

*3:ガチリセールバリュー追求派はこの限りではない気がするけど