しふみんの日記

しふみんの日記です。

格下キラーという概念についての僕の認識

対戦ゲーム界隈の話を聞いていると「あの人は格下には滅法強い」といったいわゆる格下キラーの話を稀に聞く。確かにその人が本当に格下には滅法強いという場合もあると思う。しかし、僕はその格下キラーという概念について「構造上、ある種の人が格下キラーに見えやすい場合が存在していて、外野からはそう見えているだけの場合が多い」という仮説を持っていて、先日その話を友人にしたのでこの記事で概要を書きたい。

どういう場合に格下キラーという存在が生まれるかというと、

  • Aランク、Bランク、Cランクといった実力が同レベルの人を集めたランク分けが存在する
  • Aランクリーグといったものが存在し、同ランク同士の対戦が別ランク同士の対戦に比べて多い

この2つである。上記の構造がある時に、「一番上のランクの最下位にいる人は格下キラーに見えやすくなる」と思っている。

具体例を挙げると、例えばその対戦ゲーム界隈には15人いて実力順に5人ずつAランク1位,2位……,5位,Bランク1位,2位(以下略)と順位付けされているとする。この場合にAランク5位の人が格下キラーに見えやすい。

これはなぜかと言うと、Aランク5位の人は同レベルの集まりであるAランクの集団の中では5位の実力なので、Aランクリーグでの対戦は互角、あるいはほぼ互角だが負けるといった結果が多くなる。しかしBランク以下の人との対戦は相手のランクが下なのでほぼ勝つ結果となる。これらの結果がAランク5位の人を格下キラーに見えやすくさせるのである。

「これはAランクの他の4人も同じなのでは……?」と思うかもしれない。しかし、微妙に状況が異なる。例えばAランク1位の人の場合を考えると、Bランク以下の人との対戦にほぼ勝つ点は同じだけど、Aランクの中では1位の実力なのでAランクリーグでの対戦は互角、あるいはほぼ互角だが勝つといった結果になる。つまり、Aランク1位の人はBランク以下の人には勝つし、Aランクの他の人に対しても勝つことが多いのである。翻って、Aランク5位の人は「Bランク以下の人には勝つけど、Aランクの他の人に対しては苦戦する」となる。

Aランク1位の人も5位の人もBランク以下の格下に強いのは同じだけど、これらの結果の違いが外野からは「Aランク5位の人は同ランクの人たちが相手だと苦戦しているけどBランク以下の人たちには滅法強いし、格下キラーだな」というふうに認識させると考えている。